
Executive Summary:デザインを経営資源として運用する
- デザインを意匠の問題ではなく、事業と組織の意思決定に関わる経営資源として扱ってきました。ブランドの再定義、事業KPIに直結するWeb戦略、評価制度の設計、採用基準の言語化——いずれも、現場のアウトプットの質を上げるためではなく、判断の速度と一貫性を上げるために取り組んでいます。
- 戦略を描くだけのマネージャーではなく、自らAIや新しい技術を取り込んで表現の幅を広げ、現場の実行スピードに責任を持つ「動きながらマネジメント」することを、自分の役割の中心に置いています。
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経営課題をクリエイティブで解決するコミュニケーションデザイナー。20年以上のキャリアを通じて、グラフィック・Web・ブランディングを横断しながら、デザインを「経営の意思決定に組み込む」仕事を続けてきました。
現職では、ブランドコンセプトの再定義からVI刷新、Webリニューアルまでを一気通貫でリード。同時に、デザイン組織の評価制度を一から策定し、採用・育成フローを再設計するなど、事業成長と組織基盤の両方を担っています。
前職以前は、グラフィックデザイン会社で日本航空のリブランディングにおけるビジュアルアイデンティティ構築を担当。Web制作会社を経て、2016年に事業会社のデザイン組織へ参画。コーポレート/サービス/プロダクトの三層を、リアルとデジタルの両面で設計してきました。新規事業の1人目デザイナー、新規Webサービス事業のオーナー(マネージャー相当)など、ゼロイチと組織化の両方を経験しています。
並行して個人事業主として、複数のSaaS企業のコミュニケーションデザインを伴走支援。現職以外の環境でも再現性のあるアウトプットを継続しています。
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Organization & Management:判断の質と速度を上げる組織設計
- 評価制度を「事業の意思決定の道具」にする
グレード表の策定を通じて、デザイナーのキャリアパスを明文化。人事や経営層との合意形成を主導し、評価軸を経営目線とすり合わせることで、「デザイン部門が事業判断にどう関わるか」を制度として定着させました。属人的な評価から、再現可能な仕組みへ。
- カルチャーマッチに妥協しない採用
スキルだけで採らない。遠方の候補者のもとへ自ら足を運び、スキル・人柄・カルチャーの三軸で見極めます。意思決定はオファー含めて速く——ただし、合意の質は落とさない。入社後のミスマッチは、後工程すべてのコストになることを知っているからです。
- 内部リソースに固執しないプロデュース
業務効率のための外注先選定から、尖った表現を実現するアーティストキャスティング、そのための社内合意形成まで。チームの能力を「採用と育成」だけで広げようとせず、外部の力も含めて最適な布陣を組む——これもマネジメントの仕事だと考えています。
- 所属を越えた横断的な影響と、デザイナーの自走化
広報チーム所属でありながら、マーケティングチームが管轄するサービスサイトや展示会デザインの方向性策定に関与し、CEOとの合意形成までを主導。実装フェーズでは担当デザイナーと壁打ちを重ねながら落とし込みを伴走しました。並行して、マーケティングカンファレンスを担当するデザイナーにアートディレクションの考え方を伝え、自走できる状態までサポート。デザインの責任範囲を所属部署の枠に閉じ込めず、必要なところに必要な関与を届けることを意識しています。
Brand Strategy & Innovation:迷いを消し、表現を広げる
- 「迷いを消す」ブランド運用
海外トレンドや競合分析を踏まえ、抽象的なブランド理想を、現場が翌日から使える具体的なデザイン指針へ落とし込みます。同僚から「圧倒的に迷わず、早く作れるようになった」と評されたことがあります。ブランドは、掲げるためではなく、現場の判断コストを下げるために運用するものだと考えています。
- テクノロジーでブランドの表現域を広げる
自分のスキルセットの内側で完結させない。Claude等のAIを活用してWebGLなどの高度な技術領域をデザインに取り込み、個人の技術的限界をテクノロジーで補完しています。ブランドに新しい驚きをもたらすこと、そして「マネジメントすると手を動かさなくなる」状態を自ら否定し続けることを、両方行っています。
●制作物ダイジェスト
ブランディング/ロゴマーク
イベント/ノベルティ